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不動産業界の仕事に興味のある方のなかには、土地家屋調査士や不動産鑑定士資格に関心を高めている方もいることでしょう。どっちの資格が有利なのか?それともW資格の有効性はどのようなものか?気になる方は参考にして下さい。
土地家屋調査士 | 不動産鑑定士 | |
---|---|---|
仕事内容 |
・不動産の表示に関する登記申請およびそれに伴う調査、測量業務 |
・不動産の経済価値を判定・評価 |
受験資格 | 年齢・国籍・学歴・実務経験なし | 年齢・国籍・学歴・実務経験なし |
試験日 | 例年10月第三日曜日 |
・短答式試験 令和2年5月10日(日) |
受験者数 |
4,000人以上 |
約1700人 |
難易度・合格率 |
★★★★☆☆☆ |
★★★★★★☆ |
勉強・学習期間 |
1000~1200時間 |
2000時間 |
平均年収 | 400万円~600万円 | 400万円~700万円 |
不動産鑑定士は、宅建、管理業務主任者、マンション管理士など、数ある不動産系のなかで最高峰の資格になります。専門知識を駆使して、依頼人からの様々なニーズ(売買・交換・担保・贈与)に応じ、土地や建物の価値を判定したり、コンサルティングをおこないます。
そして、かつては大卒などの受験資格がありましたが、受験者数の減少などを背景に、2006年から受験資格が撤廃。年齢や学歴に関係なく、誰でも受験できる国家資格になります。
また、不動産鑑定士として資格を登録して業務を行うには、試験合格後に実施される「実務修習」を受けなければなりません。1年~2年にわたる実務修習を受講してすべての単位を修得すると、「修了考査」を受けることができ、修了考査合格して初めて、不動産鑑定士として働くことができるようになります。
短答式試験
・不動産に関する行政法規
・不動産の鑑定評価に関する理論
論文式試験
・民法
・経済学
・会計学
・不動産の鑑定評価に関する理論
不動産鑑定士の二次試験論文式を受けられるのは、短答式試験の合格者だけですが、短答式の合格後3年間は、短答式を受けずして論文式の受験資格が得られます。短答式・論文式を必ずしも同一年度に合格しなくてもよいので、仕事しながらでも試験勉強しやすくなっています。また、土地家屋調査士で勉強した知識もいかすことができます。
土地などの売却をする際にはまず、「測量」などで土地の状況を調査して、その土地がいくらで売れるか「査定」し、買い手を見つけるための「売却活動」を行います。特に都市部での土地売却では測量が必要になるケースが多く、土地家屋調査士により、土地や建物の形と大きさを正確に測量します。
次に売却する不動産の状況を細かく調べたうえで周辺の相場に照らしあわせ、法律にもとづいた公平・公正・適正な売却価格を出してくれるのが不動産鑑定士になります。
そのときに発行する「不動産鑑定評価書」は、買い手と売主の間で不動産の価値に関わるトラブルが発生した時に有効です。高額な不動産、評価が難しい土地の売却は不動産鑑定士に依頼するケースが増えており、また、隣接土地所有との間で、境界についてのトラブル案件は、調査士が境界鑑定を行い、その後、鑑定士が適切な価格を提示してくれます。
そして、土地を分筆(ひとつの土地を2以上の筆に分けること)する際には、土地家屋調査士が行うことになりますが、不動産鑑定士の知識を生かして、どのようにすれば土地の価格や価値が上がるのか、そして有効利用することができるのかコンサルティング業務も行えます。
さらに、不動産に関するトラブルの円満な解決やトラブルの予防には財産の適正な時価評価を行なうことが必要で、そこに、調査士、鑑定士がいれば、顧客側も安心、信頼して任せることができます。
土地家屋調査士と不動産鑑定士は、相性の良い資格であり、一人で2つの資格を持つことができれば、独立開業した際に、他の士業と差別化を図ることができます。また、独立しなくとも、不動産系の会社や士業事務所等では、引く手あまたな存在として優遇されることが期待できそうです。