土地家屋調査士、いつから？勉強開始時期を解説

簡単には合格できない国家資格の土地家屋調査士試験ですが、一回で試験突破を目標に受験する人が当たり前です。そこで、合格するためには、十分な学習スケジュールを立てることから始めるべきですが、初めて受験する人は、試験勉強はいつから開始すべきか？気になる人は多いかと思われます。

 

土地家屋調査士試験に向けた最適な勉強スタート時期

 

筆記試験の試験日は、例年10月の第三日曜日と決まっています。一般的に合格するには1～2年の学習期間が必要で、時間にすると1000～1200時間の学習時間が必要です。学習開始時期は、試験日から1日に確保できる勉強時間から逆算して計算する必要があります。

 

1日の勉強確保時間によって開始時期を決める

 

必要な勉強時間を目安に学習スタートを決めるとなると、1日に勉強確保できる時間によって、学習到達できる期間は異なるということになります。ですので、土地家屋調査士試験の学習スケジュールを立てるときは、1000～1200時間÷1日学習時間により必要な日数を割り出すことで、およその勉強開始時期の目星をつけることができます。

 

必要な学習時間1200時間の場合

 

1日勉強時間	必要な日数	学習開始時期
2時間	1200時間÷2＝600日	1年半前からスタート
3時間	1200時間÷3＝400日	約1年前からスタート
4時間	1200時間÷4＝300日	10ヵ月前からスタート
5時間	1200時間÷5＝240日	8ヵ月前からスタート

 

必要な学習時間1000時間の場合

 

1日勉強時間	必要な日数	学習開始時期
2時間	1000時間÷2＝500日	1年4ヵ月前からスタート
3時間	1000時間÷3＝333日	11ヵ月前からスタート
4時間	1000時間÷4＝250日	8ヵ月前からスタート
5時間	1000時間÷5＝200日	6～7ヵ月前からスタート

 

受験生の多くが社会人であることから、休日にまとめて勉強できるという人は、上記の表よりもスタート時期は多少、遅らせてスケジュールを立てることも可能です。また、初めて勉強する人と、以前に法律に関する資格を勉強したことがある人では、理解度や学習進度も異なりますので、その点も踏まえ土地家屋調査士試験の勉強開始時期は検討すると良いかと思われます。

 

法律初学者は1200時間を目安に、司法書士や行政書士、宅建など資格取得者や法律既習者は1000時間を目安にスケジュールを立てると良いでしょう。

 

そして、上記はあくまでも合格者の平均学習時間をもとに想定したものですので、全ての人がこの勉強時間をクリアすれば、必ずしも合格できるということではありません。実際に1500時間、また、それ以上勉強しても不合格になっている人もいます。

 

短期合格をめざすなら専門予備校・通信講座の利用がおすすめ

 

長時間勉強してもそれが非効率的であれば、合格に必要な実力を身につけることはできません。効率的に無駄のない試験勉強するためには、独学よりも土地家屋調査士講座を開講している学校、オンラインスクールでの勉強が得策です。

 

初学者向けは1年カリキュラム構成が一般的

 

1. 10月から学習スタート
2. 最初に法律の実体となる民法を学習（入門期）
3. その次はメイン科目の不動産登記法を重点に学習、次いで調査士法（基礎力養成期）
4. 8月から試験の10月までの間は総復習（直前期・応用期）

 

一方で学習経験者向けには最短3ヵ月～6ヵ月の学習期間の講座を開講しているスクールがあります。初学者、学習経験者向けに講座を用意しており、合格に必要な勉強しかしないという点も短期合格が狙えるポイントです。

 

そして、資格系スクールは、社会人や学生など勉強時間が限られている受験生のためのカリキュラムを用意しているので、無理なく学習できるのもメリットです。また、学習進捗の管理もしてくれるので、勉強に集中できる点も効率的です。