土地家屋調査士の受験資格~実務経験・学歴条件はある?

土地家屋調査士の受験資格~実務経験・学歴条件はある?

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土地家屋調査士の受験資格~実務経験・学歴条件はある?

土地家屋調査士の資格は国家資格で、業務を行うには法務省が実施する試験に合格し、各都道府県内に設立された「土地家屋調査士会」へ入会して、日本土地家屋調査士会連合会に登録しなければなりません。

 

そこで、不動産関連の資格試験になりますが、受験する際に年齢や学歴などの制限があるのでは?また、何らか実務経験があれば、優遇されるのか?土地家屋調査士の受験資格が気になる方もいることでしょう。

 

土地家屋調査士受験できる年齢、学歴、条件について検証

 

土地家屋調査士の受験資格は特にありません。年齢、学歴問わず誰でも試験を受けることができる国家資格になります。また、実務の経験有無に関わらず試験に臨むことができます。

 

そして、筆記試験と合格後に実施される口述試験に突破できれば、資格取得が可能です。筆記では不動産の登記に関する内容と測量・作図に関する内容で、口述試験では土地家屋調査士の業務を行うにあたっての必要な知識を問われます。

 

午前の部の試験免除条件とは?

 

測量士、測量士補、一級建築士、二級建築士のいずれかの資格を所持している人は、午前の部試験が免除されます。午前の部の試験は難関ですので、難易度の低い測量士補の資格を取ってから、土地家屋調査士試験に臨むという方が大半を占めています。そして、合格者の99%が午前の部試験免除対象者になります。

 

ですので、専門予備校では、土地家屋調査士と測量士補の資格同時取得を目指すコースを設けている学校が複数あります。

 

例年2月初旬が測量士補の願書受付で、試験日は5月下旬、合格発表は7月初旬です。土地家屋調査士の願書提出後に測量士補の合格発表があるのですが、測量士補の合格通知を提出すれば午前の試験が免除になります。

 

測量士VS測量士補受験資格、難易度比較

 

  • 測量士は、毎年3000人前後の方が受験。合格率は毎年約10%
  • 測量士補は、毎年約10,000~15,000人の方が受験。合格率は30%

 

測量士補は測量士よりも難易度が易しく、資格取得すると文部科学大臣や国土交通大臣認定の学校で必要な専門知識や技能を修得し、2~3年の実務経験を経ることで測量士の試験は免除されます。

 

土地家屋調査士を目指すなら測量士補に合格してから受験に臨むと良いでしょう。

 

土地家屋調査士合格者の年代・学部詳細

 

年代・合格者数・割合 学部別の割合
~20歳代:58人・0.3% 理工学部41%
30歳代:1,234人・7.4% 経済・経営・社会学部24%
40歳代:3,838人・22.9% 法学部18%
50歳代:3,371人・20.1% 文学・教育学部7%
60歳代:5,321人・31.7% 薬学・農学・獣医学部3%
70歳代:2,330人・13.9% その他(短大等)7%
80歳代~:576人・3.4%

 

土地家屋調査士試験は20歳未満から80歳以上の方まで、幅広い年代の方が受験されており、40~60代の方が5割以上占めています。20代、30代は1割も満たしておらず、中高年層の受験者が多い士業試験であることがわかります。

 

そして、その多くが大卒の方で、理系出身者が多いと思われがちですが土地家屋調査士は、理系・文系の割合は同じくらいになります。実務を行う上でも両方の要素が必要なため、様々な学部からチャレンジできる資格になります。

 

また、大卒でなくても高卒、専門学校卒で土地家屋調査士になっている人もいますので、学歴にこだわらずなりたいと思ったときに、チャレンジしてみると良いでしょう。もちろん、十分な対策を講じる必要はありますが。