土地家屋調査士の試験科目とは

土地家屋調査士の試験科目とは

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土地家屋調査士の試験科目とは

不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査及び測量を行う専門家が土地家屋調査士になります。使命は、不動産の状況を正確に登記記録に反映することによって不動産取引の安全の確保、国民の財産を明確にするといった極めて公共性の高いものです。

 

そこで、不動産業界で働いている人、測量調査に興味のある人、独立開業など、それぞれ目指す理由は異なるもの土地家屋調査士として働くには、試験合格して登録する必要があります。合格しなければ先に進むことはできませんので、まず、試験科目の内容を把握して、十分な対策を練ることが先決です。

 

土地家屋調査士の試験科目&内容

 

平成20年度まで土地家屋調査士試験の午後の部は「午前の部」として実施されていました。平成12年度試験からは、午後の部として択一式問題20問と記述式問題2問で行われています。択一式問題は、解答の組合せ群の中から一つを選ぶ問題、正誤の肢の組合せを選ぶ問題が最近では90%以上出題されています。

 

また、通常の5肢択一にしても問題の長文化が定着しており、解答時間は50分~1時間程度は必要であると思われます。記述式問題は、例年、土地から1問、建物又は区分建物から1問の合計2問から出題されています。土地については、測量の知識、計算力が要求されます。建物又は区分建物については、応用問題を中心に出題される傾向にあります。

 

筆記試験

 

午前の部 午後の部
試験科目 多肢択一式:平面測量10問/記述式:作図1問

多肢択一式:民法3問/不動産登記法16問/土地家屋調査士法1問
記述式:土地・建物から各1問

内容

土地及び家屋調査の調査及び測量に関する知識及び技能
①平面測量(トランシット及び平板を用いる図根測量を含む。)
②作図(トランシット及び平面を用いる図根測量を含む。)

①民法に関する知識
②登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む)及び審査請求の手続に関する知識
③その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力

時間 2時間(午前9時30分から午前11時30分まで) 2時間30分

 

午前の部の免除条件について

 

法務省による『土地家屋調査士試験受験案内書』による午前の部の試験免除対象は以下のように記載されています。

 

測量士、測量士補、一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有する者又は午前の部の試験について筆記試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有するものとして法務大臣が認定した者(筆記試験に合格した者を除く。以下「認定者」といいます。)は、その申請により午前の部の試験が免除されます。

 

もし、いずれの資格を保有していない場合、まず測量士補を取得して、午前の部免状の対象になってから、土地家屋調査士試験に臨むことをおすすめします。

 

身体上の障害等に係る特別措置について
受験の申請前に、筆記試験を受験しようとする試験場の所在地(受験地)を管轄する法務局又は地方法務局の総務課まで相談して下さい。

 

口述試験

 

試験時間 1人15分程度の面接方式による試験
試験内容

①登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む)及び審査請求の手続に関する知識
②その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力

 

土地家屋調査士試験は、筆記試験と口述試験が実施され、口述試験の受験には筆記試験に合格したものだけになります。そして、筆記試験は午前の部と午後の部に分かれており、試験時間は午前が2時間、午後が2時間半となります。

 

午前の部では、平面測量に関する計算問題が10問、作図問題が1問出題。午後の部では、不動産登記法と民法に関する法律問題が多肢択一式で20問、土地と建物に関する問題が記述式で各1問ずつ、計22問が出題されます。

 

口述試験では、土地家屋調査士の業務に必要となる基礎知識について、1人15分程度で面接が実施されます。